中村さんが体験を発表 自然の泉講演会
人間勉強道場「自然の泉」(浅尾法灯総長、宇部市明神町3丁目)はこのほど、二俣瀬木田の般若の里総合本庁で月例の「浅尾総長テープ講演会」を開いた。合間には、元教員の中村百合子さんが、3度も失敗した教員採用試験に合格し、小学校の校長にまでなった体験を話した。
試験には毎回、万全の準備で臨み、十分な手応えもあったにもかかわらず3回とも不合格になり、姉の紹介で自然の泉に入学した。
浅尾総長が後に「入学した頃のあなたは性根が腐っていた」と笑いながら言った通り、初めて講演会に参加した中村さんは会場の前の方に座るよう促されても「話は後ろでも聞ける」と従わなかった。浅尾総長の話にも「それくらいは知っている」と心の中でいちいち反発し、最低限の礼節としての拍手を送ることもしなかった。
そんな中村さんだったが、姉に説得されて2度、3度と講演会に参加し、浅尾総長の「腹を立てるより役に立てる人間になれ」「人生は辛抱だ。つらくとも一歩一歩進むのだ」「誠の一歩を積み重ねていけば『辛』が『幸』になる」といった言葉に接するうちに、次第に変わっていく自分を感じたという。
その結果、4度目の挑戦で教員採用試験に合格した。
その後の教員人生でも何度も行き詰まりを感じたが、浅尾総長の言葉を胸に懸命に働き、ついには小学校の校長にまで上り詰めた。
中村さんを人間道場から退会させる説得材料を見つけるために講演会に参加した夫も、いつしか人間勉強に打ち込むようになり、郵便局で課長になった。
中村さんは「夫婦ともに現役を退きましたが、浅尾総長の『親切は人間の一生の務めである』との言葉を忘れず、少しでも人の役に立てる人間を目指したい」と話した。
※2024年09月14日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。