内科、外科、訪問診療・在宅ケアを手掛ける恩田ホームクリニックが１０日、宇部市草江２―１―４５に開院した。橋本憲輝院長（４６）は「症状を問わず、体と心の兆候から正確な診断をして、適切な治療を行う。気軽に相談を」と呼び掛けている。
橋本院長は山口大医学部を卒業後、卒後臨床研修を終え、山口大医学部付属病院消化器・腫瘍外科学に入局。消化器分野の高難易度手術を学び執刀するとともに、同大学院医学系研究科を卒業し、博士号を取得。その後、小野田赤十字病院、小郡第一総合病院、宇部興産中央病院では外科部長を務めた。消化器・一般外科を専門とするが、診療科を問わない診断・治療・管理、重篤な救急疾患、がんの専門治療、緩和ケアなどに幅広く従事し、豊富な臨床経験を積んできた。
クリニックでは、より身近で患者に寄り添い、予防、早期発見・治療を通して、地域の健康促進を目指す。専門性の高い治療が必要と判断した場合は近隣の医療機関と連携し、より良い治療の場を提供する。
高齢化などで求められる、訪問診療や在宅ケアにも注力。これまで総合病院が対応することが多かった胃ろうやポートの造設も、同クリニックで行うことができる。在宅診療では対応できない専門的な治療や入院が必要な場合は、連携する宇部興産中央病院が３６５日２４時間受け入れを約束していることも心強い。
クリニックの診療時間は午前９時～正午と、午後２時半～６時。水、土曜日の午後と日曜、祝日は休診。火曜日の午後は当面、訪問診療日とする。問い合わせは同クリニック（電話５２―７５１５）へ。