眞砂さんが体験を発表 自然の泉講演会
人間勉強道場「自然の泉」(浅尾法灯総長、宇部市明神町3丁目)はこのほど、二俣瀬木田の般若の里総合本庁で月例の「浅尾総長テープ講演会」を開いた。合間には、人間勉強との出合いから社会福祉士となり、大学教授に昇進した眞砂照美さんが、入学当初の忘れがたい出来事を振り返った。
眞砂さんは結婚を機に、夫の影響で講演会に出席するようになった。あるときの講演会で披露された和太鼓の演奏に対し、手拍子も拍手しない姿を見た浅尾総長は「若者が一生懸命に太鼓をたたいているのに、拍手もできない者がいる。性根が腐っていて、どうして豊かな人生が開けるか」と一喝。根拠のない不安から重苦しい毎日を送っていた眞砂さんは叱りを受け、自分の心配ばかりして周りへの心配りのない心の狭さが原因と気付いたという。そして、夫が穏やかで落ち着きがあるのは人間勉強のたまものと思い、人間勉強に打ち込むようになった。
浅尾総長の言葉に「運命には運ぶ命と運ばれる命があり、人生のほとんどは運ばれる命。心暗き者が明るいあしたに運ばれることはない」がある。その言葉通り、眞砂さんの運命は運ばれ、社会福祉士の資格取得、大学助手から准教授になり、社会福祉学博士号を持つ教授に昇任した。
現在は行政の支援を受けて、防災プロジェクト活動にも従事している。眞砂さんは「これからの社会を支える人材を育成し、出会った人たちが良い縁だったと喜んでくれるよう、自分の使命に誠を尽くしたい」と語った。
※2024年10月31日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。