河野さんが体験を発表 自然の泉講演会
人間勉強道場「自然の泉」(浅尾法灯総長、宇部市明神町3丁目)はこのほど、二俣瀬木田の般若の里総合本庁で月例の「浅尾総長テープ講演会」を開いた。合間には周南市の河野宏志さんが、人間勉強に出合って仕事の窮地を脱した体験を話した。
河野さんは入社2年目に新規事業の立ち上げに携わり、顧客開拓担当として東京勤務を命じられた。慣れない地での活動は挫折の連続で、ストレスで顔面に激痛が走り、体重は10㌔減少。心身ともに窮地に立たされたが、東京で開かれた浅尾総長の講演会で「絡まった糸を真っ暗な部屋でほどこうとする者はいない。心が暗いままでは問題解決の糸口は見つからない。まず自らの心に明かりをともすのだ」との言葉に出合う。すると、目の前が開けて心の奥底から力が湧いてくるのを感じたという。
講演会をきっかけに仕事に身が入り、新規事業を軌道に乗せた。後に取締役まで昇進した。
さまざまな経験を生かして、6年前に建材の製造・販売会社を創業。浅尾総長の「どんな仕事や商売でも損得の得だけでは繁栄はない、徳積みの徳を忘れるな」という言葉を胸に社業に励み、3年前に法人化した。
気弱だった自分が経営者として生き生きと仕事に打ち込めるのは人間勉強という指針があったからと振り返る。河野さんは「どんなときも親切心や何かの役に立つという使命感を見失わず、人に喜んでもらえる仕事を続けたい」と語った。
※2025年01月10日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。