地元探訪記 Vol.101
『渡邊祐策翁を偲ぶ場所』
100を節目とするなら、101は新たなスタートの第一歩です。101編目は未だ題材にしていない渡邊祐策翁について書くと決めていました。しかし渡邊翁の人柄や功績をこのコラムでまとめるのは困難です。そこで第一歩の初心に帰って渡邊翁の名前を刻んだ石碑や本人の筆蹟を探してみました。
渡邊翁を偲ぶ場所としては渡辺翁記念会館や公園の立像が思い浮かびますが、いずれも翁の没後に建てられたものです。道路、鉄道、上水道、学校建設など郷土への還元を積極的に行いながらも派手に顕彰されることを好まなかったが故に、生前は立像どころか胸像を制作されるのも拒んでいます。旧宇部村エリア外にも渡邊翁の名前が刻まれた石碑などが見つかりますが、用地提供や寄付を受けて当時の関係者が据えたものです。
草江児童公園の皇太子殿下行啓記念松
小野ふれあいセンターの道路開通記念碑
筆蹟がみられる場所はかなり限られます。渡邊翁の没後に多くの人々から聞き取りを行い記録を残した弓削達勝は「随筆渡邊祐策翁」の中で筆蹟を9箇所挙げ、この他にあれば一日も早く知りたいと記しています。今回のコラムで再調査してみましたが3箇所が確認できませんでした。
沖ノ旦橋東岸の架設記念碑
中津瀬神社の大典記念殿改修之碑
石炭記念館横の碑と南北道路の善和橋
白岩公園の大自然碑
今年は渡邊翁の生誕160年目にあたります。来年1月には渡邊祐策物語の演劇が予定され、9月に松巌園で初会合が行われました。新川歴史研究会も11月3日の宇部まつりで中津瀬神社の境内に出店し、活動報告や成果の掲示を行う予定です。
文責/宇部マニアックス(山本健二)
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※2024年10月25日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。