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地元探訪記 Vol.106
『岩鼻公園を探検する』

2025.03.28

岩鼻駅付近

朝夕が肌寒くても確実に春がやって来ています。このコラムがお手元に届く頃には花見日和になるでしょう。散歩しつつ春を感じるなら、岩鼻公園がお勧めです。途中の道はやや狭いですが、駐車場が整備されていて歩いて数分でメインの広場に到達します。しかし運動を兼ねて少し周囲を探検してみましょう。

十分な駐車スペース

北側の高台に東屋が見えます。そこに向かうまでの途中で分岐する大迫池西側の園路は、何故か先でぷっつりと切れて行き止まりです。この謎めいた道は、ため池を周回する園路が計画されていた時期のものと聞いています。国土地理院の三角点がある東屋からは西側の眺めも開けます。これより北側に下った先に、大迫池の水を松崎側に取り出していたトンネルの遺構(Vol.39)があります。トイレ横から西に下る階段の途中の茂みに、福原家関連の遺構がみられます。何故ここにあるのかまだ調べていません。

東屋と地理院の三角点

東屋からの西側の眺め

トンネルの遺構

西側にある福原関連の遺跡

バナナの彫刻がある広場からは、時折行き交う電車を眼下に厚東川の河口部まで見えます。時期が合えば南側斜面のサクラが秀麗です。最近の調査で、この斜面にワタナベと刻まれた石柱を数本見つけました。岩鼻周辺は明治大正期に鉄道を建設するとき用地買収が難航した経緯があり、軽便鉄道敷設申請時に総代だった渡邊翁が自費で土地買収したときの境界杭ではないかと推測しています。

文字の刻まれた石柱

文責/宇部マニアックス(山本健二)

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※2025年03月28日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。

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