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地元探訪記 Vol.107
『松濤神社』

2025.04.25

松濤神社「春季例祭」

茅の輪くぐり

鳥居の扁額

かつて市街部では、真締川(新川)を挟んだ東西を東区、西区と呼んでいました。東にある中津瀬神社は新川を掘削した初期に創建されましたが、松濤神社は昭和30年に西区の商店街の人たちが島根の出雲大社より勧請したのが始まりです。神社以前は渡邊祐策翁の別邸があった松濤園でした。昭和中期創建の神社ながら、境内には文政や弘化といった江戸期の年号が刻まれた手水舎がみられます。松濤園時代以前から祭礼の場があったのかも知れませんが、資料がなく詳細は分かりません。

江戸期の年号がみられる手水舎

 

中津瀬神社を訪れた方なら、本殿の両側に見覚えのある一対のライオン像に気付くでしょう。これは新川の下流にある錦橋が架け替えられたとき、親柱に据えられていた石像を中津瀬神社と分け合ったものです。本殿の後ろにある玉の緒社は市内では珍しく、延命長寿や安産祈願として参拝されています。境内の北側は宇部新川駅から西に下る通りに面していて、階段で繋がっています。この高低差は東西に伸びる砂州の北側の端に由来します。

錦橋にあった一対の獅子像

北側の階段と謎めいた玉の緒社

本殿の内部

松濤神社の夏祭りでは、近くの松濤街区公園で麦わら帽子投げ大会というユニークなイベントが行われます。何故麦わら帽子なのか尋ね忘れましたが、今年の7月下旬開催で12回目になります。参拝だけでなく神社を人々の集まる場にする取り組みに小さな観光への変化を感じます。

麦わら帽子投げ大会

文責/宇部マニアックス(山本健二)

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※2025年04月25日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。

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