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地元探訪記 Vol.56
『ゆるきとう』

2021.01.30

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瓜生野から厚東駅に向かう途中、道路と鉄道は両岸の迫った厚東川沿いの狭い場所を通ります。この辺りは「ゆるきとう」と呼ばれていて、明治期以前は崖下を伝う細い道しかなく交通の難所でした。最初期の山陽街道はここを通っていたものの、危険で幅も狭かったため後に内陸部を通る経路(どんだけ道)に変更されています。

ゆるきとうの由来は、崖下に存在していたユルギ堂に依るようです。大きな岩が瓜生野と関口のムラ境になっていました。地名を収録した資料には免木戸(ゆるぎどう)の表記もみられます。

馬車も通れる幅の道ができたのは明治20年頃です。後の明治30年代に鉄道が通されることになったとき、当時の道に鉄道を通す代わりに更に崖を削って道路を造っています。この過程で大岩が取り除かれ、代わりに石仏が置かれました。この石仏は近年の工業用水道工事にかかるため、少し瓜生野側へ移されています。

昭和30年頃に再び崖を削って国道が拡がり、更に崖の上を山陽新幹線が通ることになりました。横断方向には高圧線が2条通じ、Vol.4「厚東川水路橋」で紹介した工業用水道がサイフォンで厚東川の下を通っています。昔の人々が命の危険を冒しながら通ったゆるきとうは、現在も交通を始めとするライフラインの集まる重要な場所となっています。


昭和中期頃のゆるきとう


ゆるぎ堂跡ズーム


切り立った崖が続きます


対岸からの眺め


現在のゆるぎ堂跡

文責/宇部マニアックス(山本健二)

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