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地元探訪記 Vol.64
『小野隧道』

2021.09.24

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 車で市街部から小野に向かうとき、大抵のドライバーは国道2号車地交差点で左折し国道490号を北上します。その途中に多くの人が苦手とする狭いトンネルがあります。一の坂を過ぎた先にある小野隧道(ずいどう)です。トンネル前後はセンターラインのない道幅に狭まり、トンネル内は更に狭くなります。幸いトンネルは短い直線なので、慣れたドライバーは対向車を見極めた上で通過しています。

 この小野隧道を含む北側の区間は、厚東川ダム建設で南北を結ぶ道が小野湖に沈んでしまうため付け替えられた道です。昔は一の坂の小さな峠を越えて厚東川に向かって下っていました。この道は渡邊祐策翁の構想にあった宇部と萩を連絡する南北道路の一部で、小野湖に没する手前まで今も道が遺っています。

 隧道の完成が昭和19年8月であったことが、一の坂側入口左側の壁に埋め込まれた石盤で確認できます。この年代なら建設資材も配給制になっていた筈です。厚東川ダムも戦時を挟んで資材不足で建設が停まっていました。

 狭い小野隧道が交通のボトルネックになっていることは否めず、最近バイパス建設工事が始まりました。バイパス完成後は小野隧道を含む区間は市道になる予定です。初期の南北道路から現在の道、そして安全な往来のためのバイパス建設と、時代に即して道路は進化し続けています。


トンネルは前後の道より更に狭い


対向車があれば待機します


トンネル内部にあるプレート


トンネル上部にある扁額


ダム湖に消える昔の道


昭和30年代の小野隧道.jpg

文責/宇部マニアックス(山本健二)

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