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地元探訪記 Vol.71
『古原田(ふらんだ)池』

2022.04.28

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岸辺が入り組んだ土地

西岐波と東岐波の境付近に古原田という二つの溜め池があります。上池で余った水を下池でも受ける構造になっています。下池は三日月に近い単純な形をしていますが、上池は岸辺が非常に複雑に入り組んでいて堰堤からの眺めは常盤池のミニチュア版を思わせます。漏水が酷いので長堤を築いて修理したという大正期の石碑があることから、成り立ちは古そうです。


湾曲した長い堰堤


上池の改修記念碑

古原田という表記からは「ふるはらだ」の読みが想像されますが、何故かこの溜め池は昔から「ふらんだ」あるいは「ふるあんだ」と呼ばれています。少し前まで設置されていた案内板で読みを知り、郷土書籍にもこの読みが見つかりました。この特異な呼び名が生まれた背景は謎に包まれています。


フランダの読みがある看板(現在撤去)

上池の東側には一対のコンクリートの遺構がみられます。地理院地図の航空映像でも明瞭に写っており、現地へ行く前から何かあるらしいと分かっていました。後にこれはターニング台と呼ばれるもので、水泳で往復するとき蹴ってターンする部分を池の中に造ったものと教えて頂きました。水泳プールが整備され始める前の時代のもので、昭和40年代頃まで使われていたようです。灌漑用溜め池の中に本来の用途とは異なる構造物が造られた例は珍しく、他にはVol.48「ときわ公園の隠れた見どころ【下】」で紹介した遺構しか知りません。


上池の航空映像


上池東側入り江にあるターニング台


上池から見た下池


古原田池付近の地理院地図

 

文責/宇部マニアックス(山本健二)

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