園内の様子

ときわ公園のローラーコースターを覚えていらっしゃる方は少なくない筈です。老朽化を理由に2011年に営業終了し、翌年撤去されました。このコースターは２代目で、初代はもっと大規模でした。初代コースターは昭和30～40年代に造られ、当時は西日本随一の規模でコースは園外まで伸びていました。中でも印象的だったのは、ときわ公園の正面入口に向かう道の上を横切って夫婦池（Vol.21）に突っ込む場所です。水面近くまで急降下するスリルは強烈で、当時小学生だった私は半泣きになりました。この区間は２代目に転用されたときになくなりました。

２代目の軌道は動物園リニューアル工事に先立ち撤去され地形も改変されたため、現在は何も残っていません。しかし初代コースターの園外に伸びていた区間は、工事の改変を受けず当時の鉄骨や基礎跡が今も残っています。歩道の外側に基礎跡がみられ、初代の軌道が何処で道路の上を横切っていたか分かります。遠足でときわ公園を訪れたとき、正面玄関に着くまでに跨道橋を疾走するコースターが見えていました。遠くまで聞こえる走行音で遊園地に来たと心躍らせたものです。初代コースターの写真は知られていますが、この跨道橋を写したものは知られていません。多くの人が訪れた場所であり、何処かの家のアルバムに写真が残っていることを期待しています。

歩道の外側に残る基礎跡

水路上の基礎跡

夫婦池の基礎跡

基礎サイズはこの位

残っていた銀色の塗装と支柱撤去跡

２代目コースターの軌道