つけ麺YUTAKA10周年「これからも日々精進」
宇部市中村3丁目のつけ麺専門店「二代目YUTAKA(ゆたか)」が、5月11日に創業10周年を迎えた。野上裕太社長、森賀寿雄さん、中安紀輝さんの3人が、東京からUターンして始めた8席の小さな店。今では居酒屋、和食店なども手掛け、グループ14店舗、スタッフ100人超の企業に成長した。野上社長は「これからも日々精進、進化して、山口県につけ麺文化を根付かせたい」と、次の10年に向けて意気込んでいる。
豚骨ラーメン主流の地での挑戦。魚介の風味が強いスープは受け入れられないこともあり「こんなものは食べられない」「スープを掛けて出してくれ」と言われたこともあったが、自信はあった。東京で食べ歩きをしながら研究を重ね、個人で創業した麺とスープの食品卸業で手応えを感じていた。流行を生む繁盛戦略も用意していた。野上社長は「店が狭いことで行列ができやすく、繁盛している雰囲気がつくれる。交通量の多い交差点そばの立地は宣伝効果が高かった」と振り返る。
今ではおなじみになった黄色と緑色の看板と、道路からよく見える厨房(ちゅうぼう)の様子も、道行く人の好奇心をくすぐった。うわさは広まり連日の大行列。一躍、人気店となった。
つけ麺店は現在、県内4店舗と北九州市1店舗。市内では一定の認知を獲得したと感じているが「つけ麺文化」はつくれていない。野上社長は「この10年で社会を取り巻く環境は変わり、飲食業界も目まぐるしく変化してきたが〝人の心を、街を豊かに〟との考えは変えずにまい進してきた。街に、人に、より必要とされる企業に成長したい」と話した。
二代目YUTAKA(ゆたか)
【住所】宇部市中村3丁目7−21※2023年05月12日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。