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株式会社宇部日報社
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◆どうして思い出の品は手放しにくいの？
　お片づけをしていく上で一番手放しにくい物、それが「思い出の物」です。年を重ねれば思い出は当然増えていきます。では、そもそも思い出って何なのでしょう？
　思い出とは『過去の体験』のことです。つまり思い出は『物』ではないということになります。

◆過去の感情に呼び戻される
　一言で思い出と言っても、嬉しかったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、など様々です。その全てを覚えて生きていくのは大変ですし、その必要もないのです。ですから日頃、私達は常に過去を思い出しながら暮らしているというワケではありません。
　けれど「思い出の物」を目にした途端、一瞬にして過去にタイムスリップしたかのように、その時の感情に戻ることがあります。それを懐かしいと思うのは当たり前の心情でしょうが、あまりにも「思い出の物」ばかりに囲まれて暮らしていると、常に「過去の感情」の中で暮らしていくことになってしまい、今やりたい事が出来なくなったりするケースもあります。

◆誰のための思い出か・・・。
　子どもの将来のためにと作品を全部残されているお母さんがいらっしゃいます。それが決して悪いというワケではありません。ただ、ご本人がそれを望んでいるかどうかという事が大切です。
　「家を買った途端、全部送ってこられて困った」と言われたお客様もいらっしゃいました。「誰のために残す思い出か」で残し方も随分と変わってきます。お母さんが将来見るために残すのであれば、自分が見たい物だけを残せば良いわけですから。
　「思い出」も使われてこそ「思い出」です。好きな時に手に取れる量や収納方法を考えましょう。

「片づけパンダ」代表　中村美夕紀さん

NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザー１級のほかルームスタイリスト１級、ファイリングデザイナーなどの資格を持つ。宇部市出身で高校を卒業後、上京。レコーディングスタジオでエンジニアを経験。多くのアーティストの作品に携わる。Uターン後、生来の片付け好きが仕事に。「片づけで体も心もすっきり」をモットーに、片づけで暮らしや人生をより輝かせるお手伝いをしている。

★お知らせ★
NPO法人ハウスキーピング協会認定資格
「整理収納アドバイザー２級」認定講座
【日時】４月２２日（土）９：３０〜１６：３０
【会場】三和Gallery宇部（臨空頭脳パーク１３番）
【受講料】23,100円（テキスト・認定料・税込）
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「片づけパンダ」お申し込み・お問い合わせ
090-8877-7355（午前9時〜午後9時）
http://katazukepanda.jp

（サンデーうべ　2017年3月17日号掲載）