地元探訪記 Vol.78
『フォルムを愛でよう』
空港のT字型誘導灯
史跡や歴史的題材を紹介する小難しいコラムをお読みになると、自分で何かを見つけるなんてとても無理と思ってしまうでしょうか。そんなことはありませんよ。見方を変えれば予備知識なしの発見的な散歩が可能です。身の回りの面白い形(フォルム)をしたものを探す散歩です。
市役所横の真締川には、水色に塗られた水管橋が架かっています。工業用水の流れる管を2本の鋼管で吊っていて、眺める角度によっていろいろと形が変わります。この幾何学的構造にはもちろん理由があります。Vol.2では西岐波萩原の奇妙な形をした給水塔を紹介しました。幼少期、さるかに合戦で登場する石臼を思わせるフォルムが怖くて記憶に焼き付いていました。後の調査で、給水塔が造られた時期や奇妙な形状の理由もほぼ分かっています。
真締川水管橋
もっとシンプルに、特定の形をした素材を探す散歩もできます。ヒトは三角形状に並んだ三つの点を顔として認識するので、人の顔に見えるものが意外に沢山隠れています。アルファベットや♥の形をした対象物は、私も見つけたとき写真を撮っています。常盤通りの道路元標(Vol.18)も、ピラミッドのような形の石碑をお祭り向けに据えられたオブジェと思って眺めたことから再発見されました。次に街中の隠れた重要素材を見つけるのは、あなたかも知れません。
ウインクしている溝蓋
ハートの形をしたサボテン
Aの形をした橋脚
常盤通りの道路原標
なるとのような形をした石盤
文責/宇部マニアックス(山本健二)
宇部マニアックス ウェブサイト
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※2022年11月25日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。