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地元探訪記 Vol.104
『寺田橋と昔の跨線橋』

2025.01.30

寺田橋の名称プレート

寺田橋の名称プレートがある柵

宇部駅方面の眺め

寺田橋という名前だけで何処にある橋かご存じの方は殆どいらっしゃらないでしょう。宇部駅前を経て船木に向かうとき、山陽本線の上を右カーブして渡る跨線橋です。寺田とはこの辺りの古い地名です。交差点が橋に向かう坂の途中にあり、昔は信号で停まると坂道発進になる初心者ドライバー泣かせの場所でした。寺田橋がいつ建設されたのか正確には分かりませんが、過去の空撮を調べていて興味深いことが分かりました。
寺田橋以前は、船木に向かう道はもう少し西側で鉄道を渡っていたようです。昭和30年代後半の空撮では、駅前から直線的に際波台方面へ進んだ高台で右カーブして鉄道を横切っています。この高度なら踏切ではなく間違いなく跨線橋です。昭和22年米軍の空撮にも写っており、戦後間もなくか戦前から架かっていたようです。

寺田橋周辺の空撮

昭和30年度末撮影

昭和22年米軍撮影

昭和初期のスタンフォード地図

現在その場所は工場の敷地になっています。鉄道は既に複線化されていたので、跨線橋建設は大規模な工事だった筈です。橋の痕跡が残っていそうなものですが、現地を調べても何も分かりませんでした。後年山陽本線の幅を拡げたり、船木鉄道の廃止後に県道の道路敷に転用するなどの改変を行っているので、このとき古い橋台や盛土部分を取り除いたようです。何という名前の橋だったか、当時の跨線橋の写真が見つかるかは今後の調査次第です。

昔の跨線橋があったとされる場所

文責/宇部マニアックス(山本健二)

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※2025年01月30日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。

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