地元探訪記 Vol.121
『楠町役場第一庁舎』
今月上旬に開催された旧楠庁舎のさよなら見学会に行ってきました。この庁舎は楠町時代の昭和38年に建てられ、平成16年の宇部市編入後は北部総合支所として使われてきましたが、老朽化から3年前に楠総合センターへ機能移転し閉鎖されていました。
私自身は現在の活動を始めるまで船木を訪れた回数が少なく、現役時代の庁舎に入ったことは一度もありません。個人的にはそれほど懐かしさを感じない庁舎の見学会に参加したのは、消滅する建物を記録することの重要性以上に「地域を見守り続けてきた庁舎に敬意を払いお見送りする機会を設ける」という趣旨に共感したからです。
住民課の床のリノリウムはすり減り、初めて一般公開された望楼の内部はコンクリート壁の一部が剥げていました。このような庁舎を一般公開するのはためらわれたかも知れませんが、劣化さえも半世紀以上使われてきた勲章です。最終日は来訪者が殆ど途切れることがありませんでした。
長く使われてきた公共施設には、郷愁を覚える人がかならずおられます。大切な人との別れを丁寧に見送るように、多くの人がお世話になった公共の建造物も取り壊される前に最後の公開を行い、在りし日に思いを馳せたり映像で記録する機会が必要だと思います。写真が有用な客観資料となり、当時を知る人にとっては記憶を呼び寄せるスイッチとして機能するからです。






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文責/宇部マニアックス(山本健二)
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※2026年06月26日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。






