地元探訪記 Vol.59
『海の眺めも満喫できる山』
気候が良くなってきました。密集を避け体力維持も兼ねて自然景観を愛でに出かけましょう。海と山のどちらがお好みですか?両方を愉しみたいなら日ノ山がお勧めです。
日ノ山は東岐波の顔とも言える山で、寝そべったゾウのような外観から象山とも呼ばれます。ゾウの尻尾から背中を伝って山頂に向かうコースが景観的に優れています。最初のきつい坂を登った先の千畳敷から東岐波地区と干潟を一望できます。午後が干潮になる時間帯には、広大な干潟が西日を受けて銀色に輝きます。千畳敷から先は山道歩き感覚で山頂に着きます。
山頂より少し海側へ下ったところに焼火(たくひ)神社があります。日ノ山は古代の飛ぶ火制度(狼煙信号)の中継地として知られますが、焼火神社は江戸期に起きた火災を受けて火難避けの神を勧請したことに由来します。明治期に設けられたガス灯火台は、昭和中期まで地元の人々により毎晩点灯され、夜間航行する船の安全を護ってきました。
神社からは周防大橋から丸尾崎まで眺望が開け、条件が良ければ国東半島まで見えます。眼下には満潮でも隠れない露岩が散らばり、遠浅の海を実感します。もっと間近で眺めたくなったら、坂は急ですが神社から日の山集落へ下れば海は目の前です。そこで登山中に見たのと同じ赤みがかった岩の散らばる海岸に出会うでしょう。
千畳敷からの眺め
東岐波地区が一望
山頂の標識
立石灯台も見える
灯火台の遺構
八紘一字の石碑
文責/宇部マニアックス(山本健二)
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※2021年04月30日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。