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地元探訪記 Vol.88
『工学部通り』

2023.09.30

工学部通りバス停

常盤通りほどの知名度はありませんが、参宮通りの沼交差点を横切る東西の道は工学部通りと呼ばれています。元となった道の建設は意外に古く、昭和14年頃に道路建設のためにトロッコで大量の土を運んだという記録があります。西側を旧西ノ宮橋まで伸ばしたのは戦後のことでした。
沼交差点を出て風呂ヶ迫に向かう三差路を過ぎると、工学部通りは常盤台地と表現される丘陵部を上っていきます。上り坂は工学部の前まで延々と続きます。この道はかつて常盤中学校のマラソン大会のコースでした。長い上り坂は「心臓破りの坂」と呼ばれ、ゴール前に順位が入れ替わりやすい急所でした。

常盤台まで長く続く「心臓破りの坂」

 

工学部前バス停裏

バス停・別角度から

工学部前バス停に降り立つと、道路のすぐ後ろが崖のようになっています。この不自然な地形は、幅の広い道を通すために現在の工学部正門の方まで伸びていた沢地を埋めた結果です。昔の道は沢地を避けて山側を通っており、道路建設当時は最大の難所だった筈です。幼少期に父の運転する車で通った当時、眼下に家がほとんどなく遠くまで田畑が広がる中に恩田方面へ伸びる見初線の送電鉄塔が点々と見えていたのが印象的でした。

点々と並ぶ鉄塔群

今も残る旧道(※左側のスロープ)

現在の工学部通りは、極端に増えた交通量にいささか対処しきれずにいます。歩道が狭い場所が多く、車道も路側帯が路肩ギリギリの位置に引かれています。この困難な道を今日も高専や工学部の生徒が原付きや自転車で通学しています。

14年前の沼交差点

 

文責/宇部マニアックス(山本健二)

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※2023年09月30日に修正・更新した記事です。 お出かけの際はお店の公式サイトやSNSなどで最新の情報を確認してお出かけください。

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