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整理収納アドバイザーに聞く お片づけのススメ

片づけで体も心もすっきりしてみませんか?物や情報の整理を中心に、快適に暮らしていただけるヒントをお伝えします。

Vol.11 「実家のお片づけ」





 モノはとくに意識をしなければ、年数に比例して増えていきます。長い間暮らされている実家の荷物が多いのも致し方ありません。
 高齢になったご両親の安全面や衛生面、心地よい暮らしのために、実家を片付けたいと思われる方は少なくないと思います。けれど、親子というのは関係が近すぎて、上手くいかないということが多々あります。
実家は人の家
 私達整理収納アドバイザーがお客様の整理収納サポートにお伺いする際に心がけていること、それは主導権はお客様にあるという事です。いくら親子といえど、お住まいを別の場所に構えていらっしゃるのであれば、もはや実家はご自分の家ではありません。
 片づけのお手伝いは出来ても、主導権はあくまでもご両親にあるという事を忘れないでください。ですから勝手に実家のモノを棄てるというのは基本的にタブーです。

◆実家は物置ではない
 整理収納サポートで伺った際、モノを捨てる罪悪感を先送りしたいがために、「実家に置いておきます」と言われて、ご自身の暮らしに必要ないモノをご実家に持って行かれる方がいらっしゃいます。置く場所があってご実家の暮らしに支障がないのであれば、それも良いとは思いますが、もし本気で実家を片付けたいともっていらっしゃるのであれば、まずはご自身のモノから片付けましょう。

◆お片づけを贈る
 親子で実家の片づけをスムーズに行うためには、まずご自身が「片づけ」をしっかりと理解される、もしくは第3者に頼むという方法があります。最近では母の日や、お誕生日のプレゼントに「お片づけを贈る」という方も増えてきています。私も娘さんからのご依頼でご実家のお片づけにお伺いしたりしています。
 実家の片づけは単にモノを棄てるのが目的ではありません。いつまでも元気に安全に快適に楽しく暮らして欲しい。先ずはその思いを伝えてみられてはいかがですか?


「片づけパンダ」代表 中村美夕紀さん

NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザー1級のほかルームスタイリスト1級、ファイリングデザイナーなどの資格を持つ。宇部市出身で高校を卒業後、上京。レコーディングスタジオでエンジニアを経験。多くのアーティストの作品に携わる。Uターン後、生来の片付け好きが仕事に。「片づけで体も心もすっきり」をモットーに、片づけで暮らしや人生をより輝かせるお手伝いをしている。

★お知らせ★
NPO法人ハウスキーピング協会認定資格
「整理収納アドバイザー2級」認定講座

【日時】5月20日(土)9:30〜16:30
【会場】三和Gallery宇部(臨空頭脳パーク13番)
【受講料】23,100円(テキスト・認定料・税込)
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「片づけパンダ」お申し込み・お問い合わせ
090-8877-7355(午前9時〜午後9時)
http://katazukepanda.jp


(サンデーうべ 2017年4月21日号掲載)