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医療相談Q&A こんなときどうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデーうべ「医療相談Q&A」、サンデーワイド「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。

Q.
風邪をひいて、市販のかぜ薬を飲んでいたら、尿が出にくくなり止まりそうになりました。やめたら徐々になんとか元に戻りましたが、どうしてでしょうか?(76歳、男性)

A.
 いわゆるかぜ薬(総合感冒薬)には、尿が出にくくなる成分が含まれていることが多く、普通はあまり問題ありませんが、高齢男性や排尿障害のある方にはかなり強く影響が出ることがあります。極端な場合は、急性尿閉と言って一滴も尿が出なくなり、医療機関で管(カテーテル)を使って尿を出してもらう処置(導尿)が必要になる場合もあります。高齢男性は、膀胱の出口にある前立腺が肥大した前立腺肥大症(前立腺癌のこともあります)の方が多く(徐々に進行するため自覚症は乏しいのですが)、もともと隠れた排尿障害があり、それが憎悪強調されるからです。一度泌尿器科で検査されることをお勧めします。なお、かぜ薬の他にも咳止め、痒み止め、不整脈や胃薬の一部、睡眠改善薬、向精神薬なども排尿障害があるときには同様に注意が必要です。また脳梗塞や麻痺がある場合や、お酒の飲み過ぎ、女性でも頻尿や尿失禁の薬を飲んでいたり、冬場の注意として長時間座り続けていたり、下半身が冷えすぎたりしても同じようになりますので気を付けて下さい。

いそやま泌尿器科クリニック院長 磯山 理一郎先生

■プロフィル
昭和56年:熊本大学医学部卒業 山口大学医学部講師(泌尿器科)
平成2〜12年:宇部興産中央病院(泌尿器科部長)
医学博士 日本泌尿器科学会専門医 日本透析医学会専門医
(2019年1月23日 サンデーうべ掲載)