暮らしていると、知らず知らずに増えている紙や書類。家庭に限らず、職場においても、皆さんの頭を悩ませている原因のひとつは「紙」ではないでしょうか。
お片づけの大変さは物の数によって違います。数が少なければ管理は楽ですし、多ければ、その分当然大変になります。紙の整理が大変なのは、この数が他の物に比べて圧倒的に多いからなのです。この数をいかに増やさないかが「紙の整理」のポイントになります。
◆どうして増える紙類
ひとことで「紙類」と言ってもさまざま。この時期、多くの家庭に届く「生命保険の控除証明」のように「提出に必要な紙」から、チラシやDMのように「情報だけが必要な紙」まで多種多様です。これらを用途に応じてすぐに分類、保管できれば良いのですが、ついついその辺に置いてしまいがち。「あとで」「いつか」と言っているうちに気付いたら大変なことに…。こうなってしまうと残るのは、その山の中から必要な書類を探す手間だけです。
◆入ってきた時が勝負
お客様のお宅でよくお見かけするのが、開封されないまま何年も放置してある請求書やDMの封筒です。捨ててはいけないような気はするけど、何に使うのかはよく分からないという理由でそのままにされているのです。お家に入ってきた時に、まずは開封して中身を確認してください。仮に請求書が必要な場合でも、それに付随するチラシや封筒は必要でない場合もあります。こういった一つ一つを入ってきた時に、分類・処理するだけで、紙の量は激減します。
◆来年こそはため込まない
「紙類」と大きくまとめるのではなく、それぞれの用途に応じて、入ってきた時にすぐに分けられるシステムをあらかじめ作っておかれることをおススメします。とは言ってもこれはなかなか大変で、整理収納サポートでも最も時間がかかる作業です。まずは簡単なところから、「絶対に必要な書類」と「しばらく取っておきたい紙類」を分類できるようにしておくだけでも、後々の整理が楽になると思いますよ。
整理アドバイザー2級検定について
私たち日本人は整理が苦手だと言われています。それは整理をする必要のないシンプルな暮らしを送ってきたからだと思います。けれど現代、私たちの家庭や職場にはモノが溢れています。「整理収納アドバイザー2級認定講座」とは、私たちとモノとの関わり方を始めとする、整理収納アドバイザーが持つノウハウを1日で学べる講座です。
「片づけパンダ」代表 中村美夕紀さん
NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザー1級のほかルームスタイリスト1級、ファイリングデザイナーなどの資格を持つ。宇部市出身で高校を卒業後、上京。レコーディングスタジオでエンジニアを経験。多くのアーティストの作品に携わる。Uターン後、生来の片付け好きが仕事に。「片づけで体も心もすっきり」をモットーに、片づけで暮らしや人生をより輝かせるお手伝いをしている。
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「整理収納アドバイザー2級」認定講座
【日時】11月23日(木・祝)9:30〜16:30
【会場】まちなか市民☆きらめきギャラリー(宇部市中央町3-13-1)
【受講料】23,100円(テキスト・認定料・税込)
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「片づけパンダ」お申し込み・お問い合わせ
090-8877-7355(午前9時〜午後9時)
http://katazukepanda.jp
(サンデーうべ 2017年11月17日号掲載)