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医療相談Q&A こんなときどうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデーうべ「医療相談Q&A」、サンデーワイド「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。

Q.
50歳代の女性です。会社の健康診断で中性脂肪や悪玉コレステロールが高いと指摘されました。食事療法、運動療法で経過をみてもよいと言われています。食事では具体的にどのような事に気をつけたらよいのか気になっています。

A.
 脂の中には、人間にとって生きる上で欠かせない脂があります。それが、"必須脂肪酸"と呼ばれるオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸です。どちらも体の細胞の材料となっている脂です。最新の研究で、オメガ3とオメガ6をバランスよく摂取することが、とても重要だということがわかってきました。この比率が「1対2」を超えてオメガ6が多くなると、動脈硬化を招き、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こすリスクが高まります。さらには、花粉症やうつ病などにも、このバランスが関係しているといいます。厚生労働省は、オメガ3脂肪酸であるEPAとDHAを1日1,000mg以上摂取することを推奨しています。1日1,000mg以上のEPAやDHAをとりながら、理想の1対2のバランスを目指すためのポイントは二つあります。
 一つ目は、2日に1食は魚を食べること。
 二つ目は、少しずつでもいいので、オメガ3が多く含まれている食品を食べることです。
 気になる方はお近くの医療機関にご相談して下さい。

金沢守クリニック院長 金沢 守先生

■プロフィル
平成2年:山口大学医学部卒業
山口大学医学部附属病院、宇部記念病院、阿知須同仁病院などを経て平成23年9月7日「金沢守クリニック」を開業
(2020年2月26日 サンデーうべ掲載)