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この街この人

地元やまぐちでがんばる人、挑戦する人を紹介します

第18回 当たり前の一瞬を残す

出張カメラマン 村上 歩夢さん


 家族や友達とのありきたりな、でもかけがえのない一瞬を思い出の一ページとして写真に落とし込むカメラマン・村上歩夢さん。カメラ好きが高じて会社勤めを辞め、出張カメラマンとして県内外で活躍している。
 家族写真や結婚式の前撮り、七五三、お宮参りなどさまざまなシーンを、より自然体で生き生きとした表情や姿でレンズに収めるため、最も大切にしているのはお客さんとのコミュニケーション。元々人見知りな性格で人と接することが苦手だったというが、この仕事を始めてからその意識がなくなったと話す。「苦手だと思わず、その状況を自分が楽しむようしていたら克服できていました」。
 
 集客の仕方にもこだわり、対象となるターゲットを絞って告知するフェイスブック広告やカメラマン専用のマッチングアプリを利用し周知を図る。依頼はSNSやアプリからがほとんどで20〜30代の若い層がメインだが、被写体となるのは赤ちゃんから最高齢は90代と幅広い。
 カメラマンという仕事について、「当たり前である瞬間瞬間を残せることが一番の魅力」と村上さん。親が子どもに向ける自然な視線や笑顔、今にも泣きだしそうな口元など飾らない、気取らないナチュラルな姿を切り取っていく。
 出会った場所や人との繋がりを大切にしながら、今後も精力的な活動を行っていく。


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写真スペースフォトラッシュ
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(サンデーワイド 2019年7月26日号掲載)