Q.
この時期目の渇きが強く困っています。体のかさつき、かゆみも大変です。どうしたら良いですか?(多数の方からのご質問)
A.
毎年この時期には肌や目にまつわる相談が増えてきます。気温の低下に空気の乾燥、エアコン、衣服も厚着になり静電気も起こしやすくなります。保湿剤や目薬で対策されておられるようですが、適切に対処できていない場合もあるのでいくつかの対処のポイントを説明しましょう。
(目の渇き)
この時期は空気が乾燥し目が乾き易くなります。加湿器などで室内の乾燥を防ぎ、エアコンなどの風が直接当たらないようにしましょう。定期的に眼を閉じて目の球を潤しましょう。季節に関係ないのですがスマホ、パソコン、ゲームなどで確実に瞬きが減ります!必要に応じて保湿効果のある目薬の使用もよいでしょう。なお目薬のさし方がうまくできていないと外にこぼれてしまって折角の効果が出ません。目の玉に直接垂らさず下まぶたに垂らしてゆっくり目を閉じてパチパチしないようにしてください。それだけでも効き目が違います。
(肌の乾燥)
肌も加湿が大事です。肌着は刺激が少なく静電気のおきにくく汗を吸いやすいものが良く、化繊よりも木綿や絹がよいです。入浴の際には、湯温は40〜42℃程度。熱すぎるとかゆみが強くなります。特に乾燥し痒くなり易い部分はこすりすぎないように、ナイロンのタオルよりも柔らかい綿のタオルや手で優しく、刺激の少ない石鹸の使用などで洗いましょう。保湿効果のある入浴剤もよいです。入浴後皮膚が乾かないうちに市販のワセリンなどの保湿剤などを優しくさらりと塗り拡げるようにしてみましょう。あまりにかゆい時の対処ではかゆい部分を冷やすと少し楽になります。かきむしると余計にかゆくなるので要注意です。
眼も肌も自分での対処で中々治らない場合は眼科や皮膚科、その他かかりつけ医に相談するようにしましょう。
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生協小野田診療所
内科・家庭医療科所長 廣田 勝弘先生
■プロフィル
生協小野田診療所 内科・家庭医療科 プライマリ・ケア連合学会認定指導医
所属学会:在宅医療学会、内科学会、糖尿病学会 |
(2017年1月7日 サンデーワイド掲載) |