『インプットとアウトプット』
私たちは何かを学ぼうとするとき、本を読んだりセミナーに参加したりして情報をインプットします。もちろん新たな情報がインプットされない限り、新しいことを知ることはできないのですが、インプット以上に重要だと言われているのが、アウトプットです。得た情報をアウトプットすることで、情報は脳に定着し、繰り返すことによって長期記憶されるそうです。私はセミナーで受講者さんに「今日学んだことを帰ったらご家族などに教えてあげてくださいね」とお伝えしています。
◆インプットしたがり症候群
先日、クライアントM様とお片づけ中にこの話題になりました。私が初めてサポートに伺った4年前、M様のお宅には30冊を超えるお片づけの本がありました。片づけが苦手な自分を変えたいあまりに、とにかく情報をインプットし続け、頭の中は飽和状態。どうも、お片づけが苦手な方には「インプットしたがり症候群」が多いように感じます。
◆料理上手への道
私は特別料理が上手なわけではありませんが、美味しい物を食べるのは大好きです。だから、とにかく簡単で美味しそうなレシピがあると飛びつきます。昔は某料理雑誌を買っては美味しそうなページを切り抜きスクラップしていましたが、ある日気づいたんです。何冊にも渡るスクラップブックの中で作る料理が限られていること。そしてその料理のレシピを探すのがとても面倒だということ。だから今は、本当に作るものだけを種類関係なく1冊にまとめています。何冊もあった料理本も厳選して数を少なくしたことで、同じ料理を何度も作るようになり、得意なレパートリーが増えたような気がします。
◆料理本は手放さないもの…?
お片づけサポートの際、物一つ一つ、本1冊1冊を手にして、「これ使いますか?」とおたずねします。物を買う=インプット、物を使う=アウトプット。アウトプットを意識しながら物を持つという事は、物の整理にはとても有効なのです。 片づけや料理など、いわゆるHowto本は1度持ったら手放さないもんだ!という固定観念をいだきがちですが、これも他の物と全く一緒です。
インプットしたらアウトプット。ぜひ実践して頭の整理と物の整理をしてみてくださいね。
★★★ Movery Life(マブリーライフ)とは『より良い暮らし』という意味で、山口弁の『ぶり』の最上級『まぶり』からとった造語です。★★★
整理アドバイザー2級検定について
私たち日本人は整理が苦手だと言われています。それは整理をする必要のないシンプルな暮らしを送ってきたからだと思います。けれど現代、私たちの家庭や職場にはモノが溢れています。「整理収納アドバイザー2級認定講座」とは、私たちとモノとの関わり方を始めとする、整理収納アドバイザーが持つノウハウを1日で学べる講座です。
「片づけパンダ」代表 中村美夕紀さん
NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザー1級のほかルームスタイリスト1級、ファイリングデザイナーなどの資格を持つ。宇部市出身で高校を卒業後、上京。レコーディングスタジオでエンジニアを経験。多くのアーティストの作品に携わる。Uターン後、生来の片付け好きが仕事に。「片づけで体も心もすっきり」をモットーに、片づけで暮らしや人生をより輝かせるお手伝いをしている。
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NPO法人ハウスキーピング協会認定資格
「整理収納アドバイザー2級」認定講座
【日時】6月1日(土)9:30〜16:30
【会場】にぎわい宇部(宇部市中央町3丁目3−1三和Gallery宇部(宇部市西岐波・宇部臨空頭脳パーク13)
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「片づけパンダ」お申し込み・お問い合わせ
090-8877-7355(午前9時〜午後9時)
http://katazukepanda.jp
(サンデーワイド 2019年4月19日号掲載)