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医療相談Q&A こんなときどうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデーうべ「医療相談Q&A」、サンデーワイド「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。

Q.
家庭血圧を測定していますが、特に冬に早朝血圧を測定すると、寒い日は高いことがあります。測定する時に注意することは何でしょうか?

A.
  室温の低いところで測ると血圧が高いことは、事実としてあります。日本では、家の中の温度環境を全体的に快適に保てる住宅性能の家の普及が遅れています。極端な温度変化によるヒートッショックが問題になるような、住宅環境での患者さん任せの家庭血圧をどう評価するか悩ましい所です。
 実際には、寒すぎない、暑すぎない18度前後で測るのが適切だといわれています。
 膀胱に尿が貯まっていると血圧が上がります。食後は血圧が下がる傾向にあります。起床して排尿後、朝食前に測るのが良いと思われます。あぐらをかくと血圧は上がりますので机の上に血圧計を置き、椅子に座って測るのがよいでしょう。
 血圧計は手首、指で測定するものもありますが、上腕、手首、指と末梢に行くほど血圧は高くなりがちで、上腕で測定することを高血圧ガイドライン2014でも勧めています。



ひろなか内科循環器科 弘中 克己先生

■プロフィル
平成2年 山口大学医学部卒業 平成9年山口大学大学院より医学博士授与 山口大学医学部付属病院、山口労災病院、美祢市立病院等で勤務
平成20年ひろなか内科循環器科開院 循環器専門医 内科認定医
(2018年3月28日 サンデーうべ掲載)