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◆ “ゆでたまご”にだって真剣（笑）
　遅い夏がやってきました。そして気が付けば今年も残すところ…4カ月ちょっと。新型コロナウイルスの影響で、生活スタイルが変わってとっても長く感じた半年間ではあったけど、過ぎてしまえばやっぱり月日が経つのは早いですね。
　私は最近、ここ数年間悩んでいたものを購入しました。それは…「たまご切り器」です。かつては、家庭に1個はあったであろう「たまご切り器」。もちろん、すでにお持ちの方も多いと思います。本当に便利な道具です。
これは別に、「たまご切り器」を本気でおススメしようというコラムではありません。一人暮らしが長かった私は、ゆで卵と言えば、切るにしてもくし切りが多く、薄切りするにしても包丁でいいやと、今まで特に必要にも感じていませんでした。代用が効くもの、無くて困らない物は極力持たない主義なので。
けれど、もともと超がつくほど不器用でありながら、料理の見栄えはそこそこ大切にする私。自分一人だったらいいけど、娘のお弁当などに入れることも多く、数年前からガタガタのゆで卵の断面が気になってきました。そう、数年間悩みました。今どき100円ショップで売っているし、100円くらいは私も持っています。購入することは簡単です。でも、1年以上悩みに悩んで、ようやく最近購入しました。
　ゆで卵しか切らない道具です。そんなに出番はありません。そして、丁寧に扱えば、おそらく一生物です。そう、1年かけて、このたまご切り器と付き合う覚悟を自分で確認していたのです（笑）それから収納場所も。　
　戦後、私たち人間は、あまりにも必要以上に物を生産し、無責任に使ってきました。次の世代に綺麗な地球を引き継ぐためにも、そんな暮らし方にはピリオドを打たなきゃいけないと思うんです。
　自分の持ち物に責任を持つ。物を手放す時も、物を買う時も真剣に悩む。お片づけサポートでも、お一人お一人にお伝えするようにしています。そうすると、その後の物の買い方や持ち方についての考え方が根本的に変わられたとおっしゃっていただけます。そろそろ本気で、ご自分の物達と向き合いませんか？

★片づけパンダは、国連が定めた「持続可能な開発目標（SDGｓ）の取り組みに賛同し、様々な環境解決に取り組んでまいります！

「片づけパンダ」代表　中村美夕紀さん

宇部市在住の整理収納アドバイザー。県内・県外でセミナー講師として活動する傍ら、個人宅や企業・店舗などの整理収納サポートにも力を注いでいる。レコーディングエンジニアや電機メーカー勤務など過去の経験を活かした的確なアドバイスには定評がある。
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Movery Life（マブリーライフ）とは『より良い暮らし』という意味で、山口弁の『ぶり』の最上級『まぶり』からとった造語です。
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（サンデーうべ・ワイド　2020年8月21日号掲載）